加古里子(かこさとし)さんといえば「だるまちゃん」シリーズの原作者として有名ですよね。残念なことに2018年5月2日に92歳で亡くなってしまいましたが、名作の絵本は「だるまちゃん」シリーズだけではありません。自分が子供の頃にも読んでいたし最近では子供に読んでいて、世代を超える名作が多いです。
そんな加古里子(かこさとし)さんの作品をご紹介します。
目次
加古里子とは
50年を超えるロングセラー『だるまちゃんとてんぐちゃん』
ご存知、加古里子さんの代表作である「だるまちゃん」シリーズの記念すべき第1作目でもあるこの作品。だるまちゃんという日本の伝統的なものでありながら、ちょっと特徴的なキャラクターが、友達の持っているものを欲しがるという子供らしい行動をユーモアたっぷりに描いています。発売当時から今もずっと親しまれており、自分が子供の頃も読みましたが、また娘に読んで息の長い作品だなぁと時間しています。
加古さんの絵本の特徴の一つでもある、「たくさんのものがならべられる」場面もたくさん出てきますよ。
もうひとつの代表作『からすのパンやさん』
からすのパンやさんが作ったパンが、何と80種類以上!それが見開きで並んだ様子は圧巻!だるまパンやかみなりパンと言う「だるまちゃん」シリーズを思わせるパンも登場します。
もう一つの魅了は、個性豊かなカラスたち。カラスだけど、黒じゃない子供たちを筆頭に個性豊かなカラスたちが登場します。
パン好きの我が子たちが、何度も読んでとせがんでくる1冊。
絵本以外も執筆。絵本制作の方法論などを解説した『加古里子 絵本への道』
加古さんは絵本以外にも、いくつか本を出しています。その中の1冊がこの「加古里子 絵本への道」です。
加古先生の来歴を、過去書かれた絵本論やインタビュー記事でまとめられた、自伝的な一冊。「だるまちゃん」シリーズの資料や創作の裏話もたくさん掲載されており、ファン必読の1冊です。
40年ぶりの『からすのパンやさん』の続編4冊
実は『からすのパンやさん』の続編が、2013年に出版されているのをご存知ですか?しかも4冊同時に。
僕も最近まで知らなかったのですが、子供に絵本を読むようになって図書館で見つけました。
遺作となった「だるまちゃん」シリーズの最新作3冊
92歳だった加古さん、未だ現役で今年もだるまちゃんシリーズを出版していました。それが、『だるまちゃんとかまどんちゃん』『だるまちゃんとキジムナちゃん』『だるまちゃんとはやたちゃん』の3冊です。
この3冊のだるまちゃんのお友達は、ご当地シリーズ。東北のかまど神「かまどんちゃん」、沖縄の民話に出てくるいたずらっ子「キジムナちゃん」、源頼政の従者・猪早太がモデル「はやたちゃん」と「だるまちゃん」シリーズらしく日本の伝統にちなんだキャラクターたちが登場します。
加古さんが、最後に残した作品もオススメです。