加古里子の絵本おすすめ10選!だるまちゃんシリーズの他にも名作多数

加古里子(かこさとし)さんといえば「だるまちゃん」シリーズの原作者として有名ですよね。残念なことに2018年5月2日に92歳で亡くなってしまいましたが、名作の絵本は「だるまちゃん」シリーズだけではありません。自分が子供の頃にも読んでいたし最近では子供に読んでいて、世代を超える名作が多いです。

そんな加古里子(かこさとし)さんの作品をご紹介します。

加古里子とは

加古里子(かこさとし)さん、本名 中島 哲(なかじま さとし)さんは、1926年、福井県越前市に生まれました。今の子どもたちには「だるまちゃんの作者」としてしられていますが、もともとは、東京大学工学部を卒業後、昭和電工にの中央研究所で部長職まで務めた技術者だったのです。
なぜ、絵本作家の道を選んだのか?それは、加古さんが第二次世界大戦中に青春時代を過ごしたことが関係しています。当時の子供たちそうだったように、加古さんも軍人になることを信じて疑いませんでした。ただ、加古さんは近視が進んでしまい幸か不幸か、軍人になれず生き延びました。
そんな経験から、軍人を目指したのは、勉強が足りなくて世の中を見る力がなかったからだと後悔と反省をし、子供たちには自分みたいな誤った判断をせず、開国健やかに育ってほしいという思いが作品の根底に流れていると言われています。
加古さんは、晩年まで勢力的に執筆を続け、2018年1月には、「だるまちゃん」シリーズの新作を3冊同時発売したばかりでした。

50年を超えるロングセラー『だるまちゃんとてんぐちゃん』

ご存知、加古里子さんの代表作である「だるまちゃん」シリーズの記念すべき第1作目でもあるこの作品。だるまちゃんという日本の伝統的なものでありながら、ちょっと特徴的なキャラクターが、友達の持っているものを欲しがるという子供らしい行動をユーモアたっぷりに描いています。発売当時から今もずっと親しまれており、自分が子供の頃も読みましたが、また娘に読んで息の長い作品だなぁと時間しています。

加古さんの絵本の特徴の一つでもある、「たくさんのものがならべられる」場面もたくさん出てきますよ。

もうひとつの代表作『からすのパンやさん』

からすのパンやさんが作ったパンが、何と80種類以上!それが見開きで並んだ様子は圧巻!だるまパンやかみなりパンと言う「だるまちゃん」シリーズを思わせるパンも登場します。

もう一つの魅了は、個性豊かなカラスたち。カラスだけど、黒じゃない子供たちを筆頭に個性豊かなカラスたちが登場します。

パン好きの我が子たちが、何度も読んでとせがんでくる1冊。

絵本以外も執筆。絵本制作の方法論などを解説した『加古里子 絵本への道』

加古さんは絵本以外にも、いくつか本を出しています。その中の1冊がこの「加古里子 絵本への道」です。

加古先生の来歴を、過去書かれた絵本論やインタビュー記事でまとめられた、自伝的な一冊。「だるまちゃん」シリーズの資料や創作の裏話もたくさん掲載されており、ファン必読の1冊です。

40年ぶりの『からすのパンやさん』の続編4冊

実は『からすのパンやさん』の続編が、2013年に出版されているのをご存知ですか?しかも4冊同時に。

僕も最近まで知らなかったのですが、子供に絵本を読むようになって図書館で見つけました。

遺作となった「だるまちゃん」シリーズの最新作3冊

92歳だった加古さん、未だ現役で今年もだるまちゃんシリーズを出版していました。それが、『だるまちゃんとかまどんちゃん』『だるまちゃんとキジムナちゃん』『だるまちゃんとはやたちゃん』の3冊です。

この3冊のだるまちゃんのお友達は、ご当地シリーズ。東北のかまど神「かまどんちゃん」、沖縄の民話に出てくるいたずらっ子「キジムナちゃん」、源頼政の従者・猪早太がモデル「はやたちゃん」と「だるまちゃん」シリーズらしく日本の伝統にちなんだキャラクターたちが登場します。

加古さんが、最後に残した作品もオススメです。

まとめ