【ビルドログ】40%自作キーボードの定番『Corne Cherry (crkbd)』を作ってみた

この記事では、自作キーボードの中でも40%キーボードの代表格「Corne Cherry」を作ったのでビルドログ(組み立て記録)を書いていきます。

ビルドガイドもありますし、作っている人も多いキーボードですが、ぼくの初自作キーボードと言うことちょこちょこ失敗したので、同じような初心者の人の参考になれば嬉しいなと思ったので書いていきます。

Corne Cherryとは

Corne Cherryとは、@foostanさんが開発した人気の自作キーボードです。

  • 分離型
  • 40%(42キー)
  • column staggered配列(列方向にずらした配列)
  • 親指キー(3キーx2)

と言う特徴を持っています。

自作キーボードに挑戦するなら試してみたいポイントを抑えており、人気があるのも納得です。

別バージョンとして、

  • Corne Classic(旧バージョン)
  • Corne Chocolate(ロープロファイルキー対応バージョン)

があります。

▼現行バージョンのもう1機種「Corne Chocolate」

Corne Cherryを作るために買い揃えたもの

左のほうにあるダイオードベンダーとか今回の組み立てに関係ないものもありますが、今回購入したもの全部の写真

自作キーボード「Chorne Cherry」のキットは、秋葉原にある自作キーボード専門店 遊舎工房のオンラインショップで購入しました。

キット以外にも必要なものがあるので、まとめておきます。

Corne Cherryを作るために買ったもの一覧

  • Corne Cherryキット
  • キースイッチx42個
  • キーキャップx42個(1u x 40個 + 1.5u x 2個)
  • TRRSケーブル
  • USBケーブル Micro B

キースイッチとキーキャップはCherry MX互換のもの、

TRRSケーブルとUSBケーブルも規格さえ合っていれば好きなものを選べます。

Corne Cherryキットの内容物

  • PCB … 2枚
  • トッププレート … 2枚
  • ボトムプレート … 2枚
  • ProMicro保護プレート … 2枚
  • TRRSジャック … 2個
  • タクトスイッチ … 2個
  • ProMicro … 2個
  • コンスルーピン … 4個
  • ダイオード(チップタイプ) … 50個
  • OLEDモジュール(ピンソケット付き) … 2個
  • MXスイッチ用PCBソケット … 50個
  • SK6812MINI … 60個
  • スペーサー M2 6.5mm … 10本
  • スペーサー M2 8mm … 4本
  • ネジ M2 3mm … 28本
  • クッションゴム … 8個

Chorne Cherryを組み立てるために必要な道具

普段は電子工作をせず、初の自作キーボードだったのでこれ以外に組み立てに必要な工具を購入しました。

記事が長くなってしまうので、とりあえず一覧を載せておきます。

  • 温度制御はんだこて FX600
  • コテ台
  • ハンダ吸い取り線
  • マスキングテープ
  • コテ先(T18-CF2)
  • 鉛入りのはんだ(0.6mm)
  • VESSELのドライバー(+00)(ケース組立時)
  • 細いピンセット
  • ニッパー
  • 逆作用ピンセット
  • テスター

詳細はまた別の記事にまとめます。

Corne Cherryの組み立て手順

それでは、Corne Cherryの組み立て手順を紹介していきます。

参考にしたのは、作者のfoostanさんが提供してくださっているビルドガイドです。

手順としては、

  1. ダイオードを半田付けする。
  2. TRRSジャック、リセットスイッチを半田付けする。
  3. OLEDモジュールを利用するためにジャンパとピンソケットを半田付けする。(オプション)
  4. スプリングピンヘッダをPro Microに半田付けする。
  5. 一旦、ファームウェアを書き込み動作確認をする。
  6. Kailh PCBソケットを半田付けする。
  7. LEDを半田付けする。(オプション)
  8. トッププレートにスイッチを取り付ける。
  9. ケースを組み立てる。
  10. ファームウェアの書き込みをする。

と言う流れです。

色々あるように見えますが、かんたんにまとめると

  1. 各パーツを半田付けする。
  2. PCに繋いでファームウェアを書き込み動作確認。
  3. ケースを組み立て、キースイッチ・キーキャップを取り付ける。

と言う感じです。

それでは、実際に作った時の写真を交えながら手順を紹介していきます。

【事前準備】ProMicroをエポキシ接着剤で補強する

実際に作業に取り掛かる前にProMicroのコネクタ部分をエポキシ接着剤で補強します。

ProMicroのもげはトラブルの多い部分なのでやっておいて損はないです。

またやるならこのタイミングでやっておくと他の作業をやっている間に接着剤が乾くのでおすすめです。

接着剤以外にもProMicroのもげ対策はあるので、こちらの記事も合わせて読んでみてください。

1. PCBにダイオードを半田付けする

Corne CheeryのPCBはリバーシブルなので、どっちを右用・左用にするか決めます。

ダイオードはどちらの面につけても良いようですが、ビルドガイドが裏面へ実装していたのでそれに合わせました。

温度調整機能付きの半田ごてを買ったのですが、よく分からず250度くらいでやっていたので上手く温まらず手こずりました。

今思うとこれが半田不良が多かった原因かもです。

ダイオードをつけるときは、300〜350度くらいで手早くやる方が上手く行く印象です。

ダイオードの右側だけつけた状態。向きがるので気をつけてください。

両側つけた状態。

2. TRRSジャック、リセットスイッチを半田付け

TRRSジャック、リセットスイッチを半田付けしていきます。

この2つのパーツは表側へ実装するので、ぼくの場合はダイオードと逆の面につけています。

3. OLEDモジュール、ProMicroを半田付け

続いてOLEDモジュール、ProMicroを半田付けしていきます。

この2つの部品は後から取り外ししやすいように、それぞれピンソケットとスプリングピンヘッダを部品側だけ半田付けしていきます。

どっちもつけるとこんな感じです。

4. 動作確認

ここまで来たら一旦、crkbd用のファームウェアをProMicroを入れて、Kailh PCBソケット(キースイッチ用ソケット)をつけるパッドをピンセットなどでショートさせて動作確認します。

ぼくはいくつかうまく反応しなかったので、そのキーの部分のダイオードをちょっと半田を追加するなどして対応しました。

5. Kailh PCBソケットを半田付けする

うまく動作するようになったら、Kailh PCBソケットをつけていきます。

ぼくはここで失敗しました。

まず写真を見てください。

Kailh PCBソケットは裏面に実装していくのですが、向きがあります。

写真の右側のように、横にある穴を塞がないようにつけるのが正解です。

ぼくはこれに気づかず適当に両手分やったところ、半分以上間違って付け直す事態になりました。

今回は何とかなりましたが、下手するとPCBをダメにしてしまうのでみなさんは注意してくださいね。

6. プレートを組み立てて、キースイッチ・キーキャップをつける

ビルドガイドだとここでLEDの実装なのですが、難易度が高いとのことだったので、今回は辞めました。

実装したい人は、ビルドガイドをしっかり確認してください。

半田付けが全部できたら、あとは組み立てていきます。

まずはトッププレートをかぶせて、キースイッチをつけます。

続いて、ボトムプレートとスペーサーをつけます。

ちなみにPro Microのカバーはボトムプレートの前につける必要があるのでお忘れなく。

あとはキーキャップをつければ完成です。

Corne Cherry ビルドログまとめ

この記事では、Corne Cherryのビルドログを紹介してきました。

僕にとっての1台目の自作キーボードなので、たまにキーが効かなくなってダイオードを付け直していますが、その分愛着も湧いています。

難易度はLEDをやるかやらないかで大分変わるので、初心者の人は最初はLEDを辞めておくのも手です。

Corne Cherryは比較的先発で人気のある機種なので、ケースやプレートが充実していたり、外側1列を削りやすい設計になっていたりするので、カスタムする楽しみもあるのでそちらも挑戦していきます。

▼ Corne(crkbd)のカスタマイズを楽しみたい人はこちらの記事もどうぞ