自作キーボードのよくあるトラブルの一つが「ProMicroのもげ」です。ファームウェアの書き込みなどで普通のキーボードに比べてもケーブルの抜き差しが多くなるので仕方のない部分ではあります。
そんな「ProMicroのもげ」もいくつか回避方法があります。
きちんと対策をしておけば、キーボードが使えなくなるリスクやProMicroを買い直すことも減らせるので、キーボードにもお財布にも優しいです。
【ProMicroもげ対策と併用推奨】もげても交換しやすいコンスルー(スプリングピンヘッダ)を使うのがおすすめ
ProMicroのもげ対策を紹介する前に、おすすめのProMicroの固定方法を紹介します。
ProMicroは足の多い部品なので、直接基板に半田付けしてしまうともげて交換が必要になった時かなり面倒くさいです。
そこで便利なのが、コンスルー(スプリングピンヘッダ)です。
コンスルーを使うと基板には半田付けせず、穴に通すだけで固定できるので脱着が容易になります。
パーツ自体は、1000円ちょっとで買えるので他のもげ対策と併用することをおすすめします。
遊舎工房で変えます。ProMicroとセットになっている商品もあります。
【ProMicroもげ対策】①コネクタの根元をエポキシ樹脂で補強する
これが1番よく出てくる方法だと思います。
ぼくもCorne Cherryを作った時にこの対策をしました。
用意するのは、
- ProMicro
- 2液混合タイプのエポキシ接着剤
- つまようじ
です。
エポキシ接着剤はぼくはAmazonで購入しましたが、ダイソーなんかにもあるみたいなので探してみてください。
手順は、まずエポキシ接着剤の2液を混ぜます。
あとはコネクタの内側に入らないように外側にたくさん盛ります。
(分かりにくい写真ですみません…)
あとは乾くのを待つだけです。
他の作業を始める前にやっておくとProMicroを使う頃には乾いているので、まず最初に下準備としてやるのがおすすめです。
【ProMicroもげ対策】②コネクタの抜き差しをなくす
この方法は、コネクタの抜き差しがもげの原因ならその作業を避ける対策です。
【方法1】マグネット脱着のUSBケーブルを使う
まず1つ目は、マグネット式のUSBケーブルを使う方法です。
これはコネクタ部分にマグネットのアダプタをつけ、アダプタ部分でケーブルの脱着を行うタイプです。
言葉で説明しても分かりにくいと思うので、商品をどうぞ。
Macbookなどを使ったことがある人は、電源ケーブルをイメージしてもらうと分かりやすいと思います。
【方法2】変換アダプタを間に入れる
ProMicroのコネクタ部分で脱着をしなけらば良いので、マグネットタイプじゃないアダプターでもいけます。
例えば、microBからminiBに変換するケーブルだとこういうのがあります。
【ProMicroもげ対策】③改良版ProMicroを導入する
ProMicroのコネクタのもげは定番のトラブル箇所なので、改良版もあります。
【タイプ1】microB USBタイプ
スイッチサイエンスから出ているProMicroもその一つ。
基板をくり抜いてUSBコネクトが配置して薄型化が図られタイプです。固定用の端子が基板を貫通するタイプのコネクタなので普通のタイプよりもげにくくなっています。
【タイプ2】microC USBタイプ
こちらの改良版ProMicroは、端子自体もmicroBではなくmicroCになっているタイプもあります。
ここら辺は好みにあわせてどうぞ。
【タイプ3】BLEタイプ
こちらはちょっと変わり種で、ProMicroとの互換性を意識したBLE Micro Pro。
互換性を意識しているとは言え、
- ファームウェアの扱い等違う部分もあるので要確認
- 有線での接続も可能なので、コネクタの補強は他の方法と併用した方がより安心
など注意点もありますが、自作キーボードを無線化できるのでなかなか魅力的です。
▼ BLE ProMicro + ErgoDash miniの例
【ProMicroもげ対策】まとめ
この記事では意外とトラブルの多いProMicroのもげ対策の方法を紹介してきました。
ちゃんと対策をしておけば、トラブルは未然に防げるのでぜひ試してみてください。
良き自作キーボードライフを。
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