【レビュー】Xeon搭載のロマン仕様も選択可能!『ThinkPad T15g』-動画編集や3D制作に最適!

  • YouTubeで発信したいから動画編集したい
  • VRなどやるために、BlenderやZbrushで3D制作したい
  • おうち時間が増えたから PCゲームをしたい

こんなこと思ったこと、ありませんか?

そんな時に、欲しくなるのがハイスペックなPCです。

ハイスペックPCを調べていると、行き着くのがインテルの業務用CPU「Xeon」

普段よく見るインテル「Core i」シリーズやAMD「Ryzen」シリーズに比べてコア数の多いモデルも多くハイスペック。
ただその分、お値段も高かったり、アプリが対応してなく性能を持て余すなどの話を聞いて、実用というよりはロマン仕様かなと導入は見送っていました。

しかし、今回Xeon搭載モデルのハイスペックノートパソコン「ThinkPad T15g」をメーカーから借りる機会を得たので、外観などの基本スペックと共に動画編集や3D制作でどのくらい力を発揮するのかテストして紹介していきます。

ThinkPad T15gとは

ThikPad T15gは、ノートパソコントップクラスの処理能力を誇るノート型ワークステーションです。

最大で、Xeon W-10885M、GeForce RTX 2080 SUPER Max-Q、4K 有機EL、128GBメモリ、4TB PCIe SSDというハイスペック構成が可能です。

最大スペックが必要ない場合も用途に合わせて各パーツを選択できます。

ハイスペックな分、ノートパソコンの中では重い3kg弱の重量ですが、毎日持ち運ぶ必要のない長期の在宅ワークの時にも最高スペックのパソコンを持ち運べるのは、魅力的です。

ThinkPad T15gで構成できるパーツ一覧

CPUXeon W-10885M
Xeon W-10855M
Core i9-10980HK
Core i9-10885H
Core i7-10875H
Core i7-10850H
Core i7-10750H
Core i5-10400H
GPURTX 2070 S Max-Q
RTX 2080 S Max-Q
メモリ最大 128GB
ストレージPCIe SSD
液晶サイズ15.6インチ
液晶種類FHD IPS
4K IPS
4K 有機EL タッチ 等
質量約2.74kg
バッテリー最大 約17.4時間
WWANLTE対応
価格[税込]24万円台~

レビュー機の構成

今回の貸出機の構成は下記の通りです。

  • CPU:Xeon W-10885M
  • GPU:RTX 2080 SUPER Max-Q
  • メモリ:32GB
  • ストレージ:512GB PCIe SSD
  • 液晶:4K UHD タッチ液晶

注目すべきは、やはりCPU!

ThinkPad T15gに搭載できる最高スペックCPU「Xeon W-10885M」

8コア16スレッドという性能は、第12世代が発売されている2022年7月現在だとCore i9 12900Kが16コア24スレッド、Core i5 12600でも10コア16スレッドという性能で見劣りしているように見えます。

しかし「Xeon W-10885M」は、2020年発売!Core iシリーズの第10世代の時代にこれが出てたと思うとロマン仕様に間違いない!今でも普通に使えるパソコンなのには変わりありません。

またGPUもThinkPad T15gに搭載できる最高スペックGPU「RTX 2080 SUPER Max-Q」です。

Max-Qデザインなので、グラフィックス性能はやや抑えられていますが、ノートPC用としてはトップクラスのGPUです。これも後継機種が出ていいますが、まだまだ使えますよ。

ThinkPad T15gの同梱品

外箱はThikPadらしいデザイン。無骨ですが変わらぬ安心感があります。

同梱品は、下記の通りです。

  • 本体
  • 充電器(USB Type-C)
  • 保証書・注意書き・説明書

ThinkPad T15gの外観

全体的に表面はマットでしっとりした質感で高級感があります。

天板もマットでしっとりした質感

インターフェースは、USB 3.1 x2、USB-C 3.1 x3(うち2ポートはThunderbolt 3対応)、HDMI、SDカードリーダー、LAN、ヘッドセット端子があります。

背面に、電源、USB-C 3.1 x3(うち2ポートはThunderbolt 3対応)、LAN
右側面に、SDカードリーダー、USB 3.1
左側面に、HDMI、USB 3.1、ヘッドセット端子、そしてnanoSIMスロット

また、nanoSIMのスロットがあり、LTEに対応しています。

ネットワークがない現場から通信するなど、活用できるビジネスシーンもありそうです。

キーボードの右下の四角い凹みが指紋認証

また、指紋認証にも対応しています。

キーボードも流石のThinkPad!無理のサイズのフルキーボードなので、気持ちよく使えます。

ThinkPad T15gの重量

本体は、スペック通り3kg弱でまぁこれは仕方ないとして、予想外だったのは電源でした。

本体は電気をよく使うので、電源がかなり大きいです。よく考えれば分かるのですが、電源単体でも1kg弱あるので、本体と合わせて4kg弱と思うとやっぱり、気軽には持ち運べないなと思いました。

【検証】ThinkPad T15g(Xeon W-10885M + RTX 2080 SUPER Max-Q 搭載)はどれぐらい快適に作業できるのか?

さて実際、Xeon搭載のThinkPad T15gはどれぐらい快適に作業できるのか検証していきます。

自分の使った体感だけだとなかなか伝わりにくいので、いくつかベンチマークテストを試してみました。

【3D制作・動画編集】CPU重視な作業の場合

動画編集や3D制作では、GPUも大事ですがCPUの性能が大事になってきます。

ということで、まずはCPUを中心にベンチマークテストしてみました。

Cinema R23ベンチマークテスト

まずは、CINEBENCH R23ベンチマークテストをしてみました。スコアは下記の通りです。

  • シングルコア:1118
  • マルチコア:7035

ランキングを見てみるとシングルコアはCore i9-9880HやCore i7-7700Kと同じぐらい、マルチコアはCore i7-7700Kより700ぐらいスコアが良く、Core i9-9880Hよりは2000ぐらい悪い結果となりました。

ノートパソコンでこの性能は十分過ぎるくらいハイスペックなのですが、正直Xeonというブランドへ期待をし過ぎていたせいか若干拍子抜けでした。

Blender ベンチマークテスト

Blenderベンチマークテストは、CPUとGPUのテストができのでそれぞれやってみました。

CPU(Xeon W-10855M)のベンチマークスコアは、130.47でした。

近いベンチマークのCPUを調べてみると、

  • Core i7 8700K (ベンチマークスコア:125.71)
  • Ryzen 5 2600X(ベンチアークスコア:126.77)
  • Core i9 9980HK(ベンチマークスコア:149.21)

という感じで、まだまだ現役のデスクトップCPU群に食い込んでるので、ノートパソコンとしては十分です。

GPU(RTX 2080 SUPER Max-Q )のベンチマークスコアは、1286.96でした。

こちらはベンチマークテストをやっている環境の上位30位ぐらいなので、ノートパソコンとしてはかなり健闘しているのではないでしょうか。

近いベンチマークのCPUを調べてみると、

  • GeForce GTX 1080 Ti (ベンチマークスコア:935.09)
  • GeForce RTX 2060(ベンチアークスコア:1512.79)

とこちらも現役感のあるラインナップにノートパソコンながら食い込んでます。

【ゲーム】GPU重視な作業の場合

ゲームでは、綺麗なグラフィックを楽しむためにGPUが大事になってきます。

そこで綺麗なグラフィックで重めなFFシリーズのベンチマークテストもしてみました。

ファイナルファンタジー14 ベンチマークテスト

4Kモニター搭載機だったので、4Kでのベンチマークを取ってみました。

結果は、

  • 3840 x 2160 標準品質(ノートPC)-> 9612
  • 3840 x 2160 高品質(ノートPC)-> 8096

でした。

これは、公式ページの基準に当てはめると「快適」となり、今でもノートパソコンの中でハイスペックな部類に入るのがうかがえます。

ファイナルファンタジー15 ベンチマークテスト

続いて、FF15 ベンチマークも試してみました。

こちらの結果は、

  • 軽量品質 / 3840×2160 / フルスクリーン -> 4995(やや快適)
  • 高品質 / 3840×2160 / フルスクリーン -> 3421(普通)

となりました。

こちらは、最新ゲームの重さを痛感させられましたが、テスト映像を見ている限りはカクつくようなこともなく、十分遊べるなと感じました。

【結論】動画編集・3D制作には最適!ただ2022年だと用途によっては他の選択肢も

このように、ノートパソコンにXeon搭載したロマン仕様のThinkPad T15gは、動画編集や3D制作もサクサクできるスペックなのが分かりました。

ただ、Xeonという業務用CPUを積んでいるため、このカスタムモデルは発売当時50万以上していました。(2022年7月現在販売終了済)

しかし2022年7月現在、Core iシリーズの進歩も目覚ましく、

例えば、最新モデルのLenovo Legion 570iで同等性能でカスタマイズすると、

  • CPU:Core i5-12500H(12コア16スレッドで、Xeon W-10855M(8コア16スレッド)と同等以上のコア数)
  • GPU:RTX 3060 Laptop(RTX 2080 SUPER Max-Q以上の性能)
  • メモリ:32GB
  • ストレージ:512GB PCIe SSD
  • 液晶:WQHD(2560×1440)IPS タッチ液晶(解像度(4K UHD タッチ液晶)は負け)

液晶の解像度こそ負けるものの、これで公式サイトでなんと20万ちょっと!

なぜこんなことになったのでしょう?それは XeonとCore iシリーズの違いとここ数年の技術の進歩によるところが大きいです。

XeonとCore iシリーズの違いは?ここ数年で事情が変わりました。

ここで、Xeonとは、どういうCPUなのか説明します。

Xeonは、企業やサーバー向けのCPUです。Core iシリーズとの違いとしては、

  • ECCメモリに対応している
  • 複数のCPUを一緒に利用できる(マルチソケット)
  • 一般向けCPUより幅広い拡張機能が実装されている

などがあげられます。

これらの特徴は、業務用途で使う上で保守性や信頼性を高めるために有効なです。ただ、一般的なパソコンにはほとんど生かせない性能です。

それではどうして、「XeonはCore iシリーズより上位」というイメージがあるのでしょうか?

それは、一昔前までは同じ価格帯のXeonとCore iシリーズの場合、Xeonの方がコア数やスレッド数が多く処理能力が高かったからです。

ただ、ここ数年でCore iシリーズのコア数もスレッド数が年々増えてきており、同じ価格帯のXeonだとわざわざ選択する理由は少なくなってきました。

もちろん会社で使うパソコンとして信頼性を担保するためにXeonを選択するなど用途によっては需要はあります。

ただ、個人でハイスペックPCを安く買いたいならi Coreシリーズの新しい世代がおすすめです。

【ThinkPad T15g 販売終了】今、買うならおすすめはこちら!

ちなみにThinkPad T15gは、2022年7月現在販売が終了しています。

なので、今動画編集・ 3D制作用途で同等スペックのノートPCを検討中なら、上で紹介した「Lenovo Legion 570i」をおすすめします。

カスタマイズすれば、さらに高性能な第12世代のCore i 7が選択できたり、さらなるスペックアップも可能です。

Lenovo のパソコンは公式サイトからの注文が一番お買い得

じゃあどこで買えば安く買えるのか?LenovoのPCであれば公式サイト一択です!なぜなら…

Lenovo公式オンラインショップは、クーポンやセールが充実しているからです!

例えば、先ほど紹介したLenovo Legion 570iの場合は・・・

元の価格が 289,300円ですが、公式オンラインショップのクーポンを利用することで、「205,403円」になります。実に83,897円もの値引き。かなりお買い得です。

この割引があるのは、Lenovo 公式オンラインショップだけです。他のネットショップなどではこのクーポンはもちろん使えません。

なので、Lenovo のパソコンは公式オンラインショップで買うのが一番お買い得です!

あとがき

この記事では、ThinkPad T15gについて紹介してきました。

Xeon搭載のロマン仕様だけあって、ノートパソコンとしてはかなりの高スペックでした。

しかし2022年現在だと会社などで信頼性などが優先される場合以外は、Core iシリーズの進化が目覚ましいのを実感しました。

動画編集や3D制作もできるノートパソコンを検討されている方は、参考にしてみてくださいね。