この記事では、MacでOculus RiftやHTC VIVEなどのハイエンドVRヘッドセットを使う方法を紹介します。
Oculus RiftやHTC VIVEの推奨スペックを見ているとOSはWindowsと書かれています。
そこで湧いてくるのは「Macではできないのかな?」と言う疑問。
iMac Proなどのハイスペックはもちろん、自分の持っているMacbook Proではできないのかな?と思い調べてみたので、まとめて紹介します。
目次
iMac5K/iMac ProはHTC Viveに対応
AppleはWWDC 2017で、2018年上旬までにThunderbolt 3ポートを搭載した一部のMacでeGPUをサポートし、macOSでVRヘッドセット「HTC Vive」などを利用したVR開発が可能になると発表、macOS 10.13.4でこれらを正式にサポートしました。また、WWDC 2018にて、2018年秋には「HTC Vive Pro」がプラグインプレイでサポートされるなど、対応範囲は広がりつつあります。
しかし、HTC Viveの推奨スペックを見てみると、Macの場合グラフィックスが厳しめです。
HTC VIVE | |
---|---|
プロセッサ | Intel™ Core™ i5-4590、AMD FX™ 8350、または同等クラスのCPU以上 |
グラフィックス | NVIDIA GeForce™ GTX 1060、AMD Radeon™ RX 480、または同等クラスのGPU以上 |
メモリー | 4 GB RAM以上 |
ビデオ出力 | 1x HDMI 1.4ポートまたはDisplayPort 1.2以上 |
USB | 1x USB 2.0ポート以上 |
オペレーティング システム | Windows™ 7 SP1、Windows™ 8.1以上、Windows™ 10 |
Macは、NVIDIAではなくAMDを採用しているのですが、推奨スペックで挙げられているAMD Radeon™ RX 480は、現行のiMacでいくと、iMac 5Kの最上位モデルに搭載れているAMD Radeon Pro 580のみが推奨スペックを満たしています。
ちなみに、iMac Proはベースモデルでも推奨スペックを満たしています。
なので、iMacでVRを楽しもうと思うと253,800円からとなり、Windowsの推奨スペックのゲーミングPCが10万円代前半からあることを思うと割高感は否めません。
HTC Viveの推奨スペックを満たすWindowsマシンについてはこちらの記事をどうぞ。
MacBookProも外付けGPUを使えばHTC Viveに対応
MacBookProの場合は、最上位機種でもグラフィックの性能が足りないため、eGPUという外付けGPUを繋ぐことで対応します。
ただ、eGPUがサポートしている機種は、2016年以降のMacBook Proなのでご注意ください。
Apple公式サイトのMacアクセサリにも、iMac 5Kの最上位機種と同じGPUであるAMD Radeon Pro 580を搭載したeGPUが追加されました。
ただeGPUだけでも9万円弱と、もう少し出してWindowsのゲーミングPCもありだなぁと頭を悩ませる価格設定になっています。
MacでOculus Riftはできないの?
ハイエンドVRのもう一つの人気商品 Oculus Riftの対応状況はと言うと現状、Mac OSには非対応です。一応、下記のアプリを使えば動かなくもないようですが、非公式アプリではあるので自己責任の範囲でお願いします。
動画見るとちゃんと動いてる感じ
Cindori、MacでOculus Riftを使えるようにするアップル非公認アプリ「VR Destop for Mac」をリリースhttps://t.co/a0Lrr0ziSi#VR #Oculus #Apple pic.twitter.com/O1LOpj3MyC
— VR Inside (@VRInside_) February 15, 2017
【追記】今は、Oculus Riftは非公式アプリでも動かないようです。Oculus Riftをやるには素直はWindows PCでやるのがよさそうです。
あー Cindori ですか。思い出しました。ちなみにあそこは Rift を諦めていて、今は Vive だけです。Oculus はマジモンの技術力と特許で動いているので非公式ランタイムは絶望的だと思います…Cindori が Vive のみに変えたのも、公式ドライバ出るからでしょうしねえ。
— ゆーとIPD62mm@VRファイルマネージャー (@yutoVR) November 14, 2018
BootcampでWindowsを入れれば使える?
こちらの記事では、2016年発売のMacBook Proで試みていますが、パワー不足のようですが動くには動いています。
なので、現行のiMac 5Kの最上位機種以上の性能であれば使えそうではありますが、こちらも未検証なので自己責任でお願いします。
まとめ
この記事では、MacでOculus RiftやHTC ViveのようなハイエンドVRはできるのかについて紹介してきました。
GPUが弱いイメージがあったので、調べて見て意外と対応しているなと思ったのが素直な感想です。
ただこれからVR専用機として買うには割高感は拭えず、それなら10万円代前半から買えるWindowsのゲーミングPCを導入するのが良さそうだと感じました。
良ければこちらの記事も参考にしてみてください。