【レビュー】RICOH THETA Z1(リコー シーター Z1)| 1.0型大型センサー搭載おすすめ360度カメラ

360度カメラでも1.0型の大型センサー搭載機種が登場しました。

人気のRICOH THETAシリーズのフラグシップモデルとして登場したRICOH「THETA Z1」。

以前、発表時にも従来機種とのスペック比較などをしました。

今回はRICOH様より実機を借りることができたのでこの記事では、

  • THETA Z1とは?
  • 実際に使ってみた感想
  • 良かった点と気になった点

の3点について実際にTHETA Z1で撮影した画像や映像を交えながらレビューしていきます。

RICOH THETA Vの概要

360度カメラの定番RICOH THETAシリーズのフラグシップモデルです。

以前の最上位機種であったTHETA Z1からセンサーサイズ、光学系を一新。

静止画の解像度、暗い場所での撮影時のノイズが軽減。絞りも切り替えれるようになり、本格的な作品撮りもできるようになりました。

またTHETA Vと同様に、4chマイクを搭載。

アンドロイドベースのソフトウェアで動いているのも同じなので、THETA Vで使えるようになったプラグインも最大3つまで搭載可能になりました。

スペック

従来モデルのTHETA V/THETA SCと比較してみました。

THETA Z1THETA VTHETA SC
センサーサイズ1.0型裏面照射型CMOSセンサー1/2.3型裏面照射型CMOSセンサー1/2.3型裏面照射型CMOSセンサー
有効画素数約2000万画素約1200万画素約1200万画素
レンズ構成、F値10群14枚、F2.1、3.5、5.66群7枚、F26群7枚、F2
静止画解像度RAW:7296×3648ピクセル
JPEG:6720×3360ピクセル
5376×2688L:5376×2688、M:2048×1024
動画解像度/フレームレート/
ビットレート
4K,H.264:3840×1920/29.97fps/56Mbps,
2K,H.264:1920×960/29.97fps/16Mbps
4K,H264:3840×1920/29.97fps/56Mbps
4K,H265:3840×1920/29.97fps/32Mbps
2K,H264:1920×960/29.97fps/16Mbps
2K,H265:1920×960/29.97fps/8Mbps
L:1920×1080/29.7fps/16Mbps
M:1280×720/15fps/6Mbps
電源リチウムイオンバッテリー(内蔵)リチウムイオンバッテリー(内蔵)リチウムイオンバッテリー(内蔵)
記録媒体内蔵メモリー:約19GB内蔵メモリー:約19GB内蔵メモリー:約8GB
マイク4ch4chモノラル
情報表示パネル0.93型有機EL(OLED)パネル 128×36ドット、明るさ自動調整
本体サイズ48mm(幅)×132.5mm(高さ)×24mm(奥行き)※レンズ部を除く45.2mm(幅)×130.6mm(高さ)×17.9mm(奥行き)※レンズ部を除く45.2 mm(幅)× 130.6 mm(高さ)× 17.9 mm(奥行き)※レンズ部を除く
本体重量約182g約121g約102g

梱包品

梱包品は、全部で6つです。

  • THETA Z1 本体
  • ソフトケース
  • USBケーブル
  • 保証書
  • 説明書
  • クイックスタートガイド

商品外観

この画像は360度対応しているので、グルグリ回して外観を確認してみてください。

センサーの大型化に伴って、レンズ周りの大きくなり、厚みも出たため全体的にもTHETA Vよりは一回り大き印象です。

正面から見た THETA Z1とTHETA Vの比較
横から見た THETA Z1とTHETA Vとの比較

持った感じもずっしり重く高級感があります。

側面のボタンもTHETA Vより1つ「Fnボタン」が追加になっています。

今までのTHETAシリーズにはなかった小型液晶がついたことで、設定の確認や変更が簡単になりました。

裏面は、

  1. 一般の三脚も取り付け可能な三脚ネジ穴
  2. 充電やデータ転送に使うUSB端子

とTHETA V用の外部マイクと互換性がないのでマイク端子はありません。

RICOH THETA Z1の初期設定

【事前準備】 RICOH THETA Z1本体を充電

それでは、RICOH THETA Z1の初期設定をしていきたいと思います…が、まず本体の充電が必要です。

充電の仕方は、付属のUSBケーブルを底面の端子に挿し、スマホなどで使っているUSB対応のACアダプター(別売り)で充電していきます。持ってない人は、合わせて購入しておきましょう。

RICOH THETA Z1の基本操作

RICOH THETA Z1はボタンが

  • 正面に1つ(シャッターボタン)
  • 側面に4つ(上から電源ボタン・無線ボタン・モードボタン・Fnボタン)

です。

THETA VからFnボタンが追加になったので、本体だけで完結できる設定が増えました。

1. 撮影する

撮影方法は、

  • カメラだけで撮影する
  • スマホと連動して撮影する

の2パターンがあります。

カメラだけで撮影する

動画の撮影
  1. カメラの電源をオンにする
  2. モードボタンを押して、動画撮影モードを選ぶ
    • 表示パネルに「ビデオカメラマーク」が表示されます。
  3. カメラを構える
    • なるべくカメラを垂直に立ててください。
  4. シャッターボタンを押す
    • 動画撮影中は、表示パネルに「RECマーク」が表示されます。
    • もう一度シャッターボタンを押すと、撮影が止まります。
    • 撮影した動画は、カメラの内蔵メモリーに保存されます。
静止画の撮影
  1. カメラの電源をオンにする
  2. モードボタンを押して、静止画撮影モードを選ぶ
    • 表示パネルに「カメラマーク」が表示されます。
  3. カメラを構える
    • なるべくカメラを垂直に立ててください。
  4. シャッターボタンを押す
    • 撮影した静止画は、カメラの内蔵メモリーに保存されます。

カメラをスマホのアプリと連携させて撮影する

2. RICOH THETAアプリををスマホに入れる

iPhone/iPadをお使いの方はAppStore、Androidをお使いの方はGoogle Playから「RICOH THETA」アプリをインストールします。

下のリンクから飛んでもらうか、「RICOH THETA」と検索しても出てきます。

RICOH THETA

RICOH THETA

Ricoh Co., Ltd.無料posted withアプリーチ

他のTHETAシリーズとアプリは共通なので、他の機種も使っている人はアプリ内で「新しいカメラの登録」を行ってください。

2. RICOH THETA Z1とスマホを連動させる

スマホと連動して、撮影 or 録画の手順は以下の通りです。

  1. 電源ボタンを押して電源ONにする。
  2. モードボタンを押して、撮影モードを選びます
    • 静止画撮影モードは、表示パネルに「カメラマーク」が表示されます。
    • 動画撮影モードは、表示パネルに「ビデオカメラマーク」が表示されます。
  3. スマホにインストールした「RICOH THETA」アプリと接続する。
  4. 撮影ページで、撮影 or 録画ボタンを押し、撮影 or 録画をする。

RICOH THETA Z1の実機レビュー

静止画はさすが!解像度が全然違う

THETA Z1の目玉は、やはり大型センサー。

今までRICOH THETAシリーズの最上位機種だったTHETA Vと同じ場所で、撮影して比べてみました。

まずは、THETA Z1で撮影した画像です。

Post from RICOH THETA. – Spherical Image – RICOH THETA

次に、THETA Vで撮影したがそうです。

Post from RICOH THETA. – Spherical Image – RICOH THETA

アプリで全体を見る分には、THETA Vで撮影したのもそんなに負けてない?と思いましたが、拡大してみると結構違います。

同じ建物のところを拡大して比べてみました。

まずは、THETA Z1の方から。

続いて、THETA Vで撮った画像の拡大です。

こうして比べてみると、結構ディテールに差があります。

360度カメラと聞くとガジェット的な印象がありましたが、これなら作品撮りの本格的なカメラとしても使えそうです。

暗い場所での撮影でもノイズ軽減

センサーの大型化したお陰で、暗い場所での撮影の性能も上がっています。

THETAシリーズは、不動産業界やホテル業界の室内撮影にもよく使われることを考えると「室内で綺麗に撮影できる」はユーザー層にあった改善と言えそうです。

実際、自宅の部屋でTHETA VとTHETA Z1で撮り比べてみました。

まず、THETA Z1で撮影した写真から。

Theta Z1 Sample – Spherical Image – RICOH THETA

続いて、 THETA Vで撮影した写真です。

Theta V Sample – Spherical Image – RICOH THETA

これもぱっと見では分かりにくいかもしれませんが、拡大すると細部の鮮明さや色味が結構違います。

THETA Z1の拡大した写真はこちら。

続いて、THETA Vの拡大した写真はこちら。

小型モニターが地味に便利

THETA Z1になって、小型モニターとFnボタンが追加されました。

これによって、Fnボタンを押すとセルフタイマーのセット/解除をすることができます。

セルフタイマーをセットするとカメラマークの横にタイマーマークが出ます。

また、このボタンを長押しするスマホアプリで設定できるカメラの撮影設定が確認できます。

RICOH THETA Z1で気になった点

高級機種なのでユーザーは選ぶ

これはしょうがない部分はあるのですが、大型センサーを搭載している分、360度カメラの中では高級機種になります。

動画やもうちょっとカジュアルに使いたいという人には他の機種でもいいのかなというのが素直な感想です。

ただ「360度画像で綺麗な作品をを撮りたい」という人には絶対おすすめなので、用途が合えば是非使ってみてください。

まとめ

この記事では、RICOH THETA Z1の初期設定や基本操作、実際使ってみた感想をまとめました。

VRコンテンツを作るツールしてはもちろん新しい家族写真を撮るカメラとしても面白いなと思いました。

気になった方は、ぜひ試してみてくださいね。

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