最近、話題のVRですがHTC VIVE/VIVE ProなどのハイエンドVRは、本体以外にもパソコンを準備する必要があります。
今回は、HTC VIVE/VIVE Proを使うために必要なスペックとそれを満たすおすすめPCを紹介します。
Oculus RiftWとindows Mixed Reality/Mixed Reality Ultraを使うための推奨スペックについては、こちらの記事をどうぞ。
目次
HTC VIVE/VIVE Proの公式サイトの推奨スペック
VIVE | VIVE Pro | |
---|---|---|
プロセッサ | Intel™ Core™ i5-4590、AMD FX™ 8350、または同等クラスのCPU以上 | Intel® Core™ i5-4590 もしくは AMD FX™ 8350 の同等品またそれ以上 |
グラフィックス | NVIDIA GeForce™ GTX 1060、AMD Radeon™ RX 480、または同等クラスのGPU以上 | NVIDIA® GeForce® GTX 1060 もしくは AMD Radeon™ RX 480 の同等品またそれ以上 |
メモリー | 4 GB RAM以上 | 4 GB RAM以上 |
ビデオ出力 | 1x HDMI 1.4ポートまたはDisplayPort 1.2以上 | DisplayPort 1.2 以降 |
USB | 1x USB 2.0ポート以上 | USB 3.0 以降 1口 |
オペレーティング システム | Windows™ 7 SP1、Windows™ 8.1以上、Windows™ 10 | Windows® 8.1, Windows® 10 以降 |
参照元:VIVE公式サイト
HTC VIVEは、2種類あります。従来のVIVEと2018年4月6日に発売されたVIVE Proです。VIVE Proは、従来のVIVEに比べて、内蔵されるデュアル有機ELディスプレーの解像度は2880×1600ドットと、従来のVIVEよりも78%も画素数が増加、トラッキングを行なうのに必要な「ベースステーション」が1.0から2.0に変更など、対抗機種に当たるOculus Riftを意識したアップデート版です。
それぞれの推奨スペックを見ていくと結構ハイスペックですね。PCゲームやるためのパソコンを持っている人は対応している人もいると思いますが、一般的なノートパソコンはまず対応していません。
なのでHTC VIVE/VIVE Proを使いたい!となると、合わせてPCも新しく購入することになります。
PCに詳しくない人にとっては、ただスペックを並べられてもよく分からないと思いますそれぞれのパーツがどういうものでどういう選択肢があるのか紹介してきます。
パソコンをこれから新規で購入するのであれば、推奨スペックに合わせて購入した方が、ストレスも少なく使えると思うので、そちらを基準に話を進めていきます。
HTC VIVEのコスパ重視な推奨スペックまとめ
CPU
今の主流になっているのが「Intel Core シリーズ」というCPUです。その中には「i3」「i5」「i7」という種類があり、「i3」はその中でも一番下に位置するCPUです。しかし、最近のCore i3のスペックは驚異的な進化を遂げています。
推奨スペックとして、Core i5-4590と同等またはそれ以上の性能のCPUを要求しています。
Core i5-4590の性能はベースクロック3.3GHz、ブーストクロック3.7GHz、4コア4スレッド、キャッシュ6MB。元々このCore i5-4590は第4世代Core i5の上から3番目に性能が良いCPUなので、それなりに性能が高いです。
ただ今はIntelのCPUは、第8世代まで出ているので実はワンランク下のCore i3でも同等性能が出せます。
例えば、Core i3-8100の性能はベースクロック3.6GHz、4コア4スレッド、キャッシュ6MBと、ほぼ推奨スペックのCore i5-4590と同等性能を確保できます。
1つ上のCore i3-8350Kの性能はベースクロック4.0GHz、4コア4スレッド、キャッシュ8MBと同等以上の性能ですが、それならCore i5-8400、Core i5-8500という1つ上のクラスのCPUのコスパがいいので、どうせ買うならそちらという選択肢もできてきます。
なので、ハイスペックマシンが必要なのは確かですが、必ずしもi5やi7の上位のCPUでなくても大丈夫そうです。
GPU
GPUは、VRの快適さ(フレームレート)に影響します。あまり低いと動くけど、カクカクするみたいな現象が起こります。
推奨スペックとして、NVIDIA GTX 1060以上と同等またはそれ以上の性能のGPUを要求しています。
これは、本格的なゲーミングPCに求められるスペックと同等です。
またGTX 1060は3GBと6GBのものがありますが、おすすめは6GBです。5000円差があるのですが、3GBだとVRAM容量に起因するフレームレートの急落のリスクがあります。6GBはそれがないので、安心を買う意味でもGTX 1060 6GBをおすすめします。
メモリ
推奨スペックとして4GB以上の性能のメモリを要求していますが、やりたいゲームによっては少し物足りないかも。
8GBあれば、大体のゲームの推奨スペックも満たせます。
マザーボード
PCのベースとなる基盤のことです。
推奨スペックをみると、Oculus Riftと違いUSBの口も1つで良いので選べる幅が広がります。
また、自作をする場合はIntel Core シリーズの世代によって互換性がない場合もあるので注意しいましょう。特に最新の第8世代はそれまでのマザーボードと互換性がなくなったので、第8世代を使う場合はマザーボードも最新のものを使いましょう。
HDD・SSD
公式サイトのスペックでは特に書かれていないストレージ(HDD・SSD)ですが、特にこだわりがなければ「SSD」がおすすめです。
容量のコスパだけでみると、もちろんHDDの方がいいのですが、動作の軽さでみると、圧倒的にSSDです。
値段も数年前に比べれば、大幅に安くなりましたし、VRを快適にやるならSSDをおすすめします。
容量は120GB以上のもので、他の用途と併用する場合は、データ用にHDDを追加するのもありです。
HTC VIVEのコスパ重視の推奨スペックのおすすめPCを紹介
それでは、今まで紹介したスペックを元にコスパに定評のあるBTOメーカーの商品を比較してみたので、紹介したいと思います。
コスパ重視!i3-8100とGTX 1060(6GB)を搭載『マグネイト IT』
OS | Windows 10 Home 64ビット | ||
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CPU | インテル Core i3-8100 (3.60GHz/4コア/6MBキャッシュ) | ||
GPU | NVIDIA GeForce GTX1060 6GB (2スロット使用/DVI x1, HDMI x1, DisplayPort x3) | ||
電源 | DELTA 500W 静音電源 (80PLUS BRONZE / GPS-500EB D) | ||
メモリ | 8GB DDR4 SDRAM(PC4-19200/4GBx2)(※オプション+5,680円(税抜)) | ||
SSD | SSD 無し | ||
ハードディスク/SSD | 1TB HDD | ||
光学ドライブ | DVDスーパーマルチドライブ (DVD±R DL 対応) | ||
マザーボード | インテル H310 チップセット マイクロATXマザーボード PCI-Ex16 x1, PCI-Ex1 x2 / メモリスロット x2 / SATA3 x4 / M.2 x1 / COM x1 |
||
入出力ポート | 前面:USB3.0 x2 背面:USB2.0 x2 USB 3.1 Gen1 x2 | ||
キーボード | 日本語キーボード | ||
マウス | 光学式ホイールマウス ブラック | ||
サイズ | 190(幅)×420(奥行き)×360(高さ) mm | ||
重量 | 約7.8Kg | ||
持込修理保証 | 保証期間1年 |
ドスパラですと、ゲーミングPCのガレリアシリーズが有名ですが、デスクトップPCもハイスペックで低価格なコスパのいい機種が揃っています。
メモリが4GBだったのでオプションで8GBにする必要がありますが、税込で10万円ちょっと。i5やi7を基本に考えるとこの値段にはおさまらないのですが、i3が選択肢に入ってきたことでこの価格で推奨スペックを満たすパソコンが変えます。
また標準だとSSDなしなので、そこもオプションで追加するとさらに快適になります。
ちょっと高いが将来を見据えて買いたい人向け『ガレリアDT』
OS | Windows 10 Home 64ビット | ||
---|---|---|---|
CPU | インテル Core i5-8500 (3.00GHz-4.10GHz/6コア/9MBキャッシュ) | ||
GPU | NVIDIA GeForce GTX1060 6GB (2スロット使用/DVI x1, HDMI x1, DisplayPort x3) | ||
電源 | DELTA 450W 静音電源 (80PLUS BRONZE / GPS-450EB E) | ||
メモリ | 8GB DDR4 SDRAM(PC4-21300/4GBx2/2チャネル) | ||
SSD | 240GB SSD | ||
ハードディスク/SSD | 1TB HDD | ||
光学ドライブ | DVDスーパーマルチドライブ (DVD±R DL 対応) | ||
カードリーダー | SDカードリーダー[SD / Micro SD (SDXC対応)]付属 | ||
マザーボード | インテル H310 チップセット マイクロATXマザーボード PCI-Ex16 x1, PCI-Ex1 x2 / メモリスロット x2 / SATA3 x4 / M.2 x1 / COM x1 |
||
入出力ポート | 前面:USB3.0 x2 背面:USB2.0 x2 USB 3.1 Gen1 x2 | ||
キーボード | GALLERIA Gaming Keyboard | ||
マウス | GALLERIA レーザーマウス (3200dpi レーザーセンサー、8ボタン、有線) | ||
サイズ | 185(幅)×395(奥行き)×370(高さ) mm | ||
重量 | 約8.2Kg | ||
持込修理保証 | 保証期間1年 |
ゲーミングPCとして人気のあるガレリアDTです。
第8世代で進化したのは、Core i5も同じです。従来のCore i7同等の性能があります。またGTX1060(6GB)と組み合わせることで、フルHDゲーミングにおいても全く問題のないパフォーマンスを発揮するので、ハイエンドVR使う場合も安心感があります。
それでいて価格も10万前半とコストパフォーマスが良いので、 将来的にもっとハイエンドなVRが出てきたり、ゲームをやりたくなっても大体、この1台でまかなえます。
持ち運びをしたい人にはゲーミングノートPC『ガレリア GCF1060GF-E』
OS | Windows 10 Home 64ビット (ディスク付属) | ||
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CPU | インテル Core i7-8750H (2.20-4.10GHz/6コア/9MBキャッシュ) | ||
グラフィック機能 | NVIDIA GeForce GTX1060 6GB + インテル UHDグラフィックス630(Optimus対応) | ||
メモリ | 8GB DDR4 SO-DIMM (PC4-21300/4GBx2/2チャネル) | ||
SSD | 250GB SSD (M.2スロット / AHCI接続) | ||
ハードディスク/SSD | 1TB HDD(5400rpm) | ||
光学ドライブ | 光学ドライブ無し | ||
カードリーダー | SDカードリーダー (SDXC対応) | ||
マザーボード | モバイル インテル HM370 チップセット搭載マザーボード メモリスロット x2 |
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入出力ポート | USB2.0 x1/ USB3.0 Type-A x2, Type-C x1 | ||
ディスプレイ | 15.6インチ フルHD 液晶 (LEDバックライト / 1920×1080ドット表示) | ||
バッテリー | リチウムイオンバッテリー(約4.6時間) | ||
キーボード | 日本語キーボード | ||
無線LAN | Intel Wireless-AC 9560 (IEEE802.11 ac/a/b/g/n) | ||
WEBカメラ | HD WEBカメラ | ||
サイズ | 360(幅)×245(奥行き)×27(高さ) mm(突起部含まず) | ||
重量 | 約2.0kg(バッテリー含む) |
GALLERIA(ガレリア) GCF1060GF-Eの詳細を見る
持ち出したい人のために、ゲーミングノートPCもあります。
第8世代のi7とGTX1060(6GB)を搭載しているので、性能的にはデスクトップPCをも上回ります。
ドスパラのパソコンばかりだけど、他のBTOショップや自作はどうなの?
今回は、ドスパラのパソコンを紹介しましたが、正直、他のBTOショップでもそんなに価格差はないです。
ただBTOショップは多少パーツの知識が必要であったり、トラブルに対処する機会がメーカーPCに比べると多かったりするので、総合点の高い大手のドスパラを紹介させてもらいました。
他のBTOショップや自作PCも気になる方向けの記事も書いたので良かったらどうぞ!
Macではやれないの?
最新のMacだと一部対応している機種もありますが、専用機種を今から買うならWindowsのBTOマシンのが割安でいいかもです。
詳しく知りたい人はこちらの記事をどうぞ
まとめ
この記事では、HTC VIVE/VIVE Proを使うために必要なスペックとそれを満たすおすすめPCを紹介しました。
本格的なゲームPCが必要ですが、使われてるパーツの役割と性能を知れば、10万円前後でも十分なスペックのパソコンが購入できます。参考にしてみてください。