【書評】『けっきょく、よはく。 余白を活かしたデザインレイアウトの本』【デザインおすすめ本】

  • 何となくレイアウトは組めるけど、何となく野暮ったい…
  • チラシはいつもやっているけど、カタログなど別のアイテムになると上手くまとまらない…

そんなツールは使えるけど、デザインが垢抜けないと言うデザイン初心者の方は、「余白」を恐れていませんか?

余白は上手く使えば、より整理され見せたいものを目立たせることができますが、何となく不安でついつい要素を足してしまっているのが何となくデザインがイマイチおしゃれにならない原因かもしれません。

そんな方におすすめなのが、『けっきょく、よはく。 余白を活かしたデザインレイアウトの本』です。

この記事では、本を読んでみておすすめなポイントを紹介していきます。

どんな本なの?

新米デザイナーのいまいちさんが作るフツーのデザインをしゅっと先輩がオシャレなデザインに変える修正ポイントを解説していく構成です。

いまいちさんとしゅっと先輩の掛け合いで、わかりやすく効果的な余白を使ったデザインを紹介しています。

【良かった点1】OK例だけでなくNG例も紹介

世の中に良いデザインはたくさんあります。

ただそういう洗練されたデザインだけみても、今の自分のフツーのデザインからどうしたらいいか分からないことは良くあります。

この本では、初心者が良く陥りがちなNG例も掲載してくれているので、

NG例を見て、「あっ、こう言うことやっているから上手くいかないのか!

OK例を見て、「それをこう変えれば洗練されて見えるのか!

と二重で発見があります。

またNGな理由もOKな理由も記載されているので、ポイントが分かりやすく勉強になります。

【良かった点2】OK例も複数案を紹介

実際の案件でも複数案つくって見せる機会は多いと思います。

この本では、同じ案件で少しずつ切り口を変えたOK例が複数案掲載されています。

そのため、実際の案件の参考にする時も展開の仕方の参考や違うアイデアの広げ方の参考にもなります。

【良かった点3】事例のテイスト、アイテムのバリエーションが豊富

この本の取り上げられている事例は、何と34事例!!

以下のようなラインラップなのですが、アイテム(ポスター、フライヤー、名刺など)もテイスト(カフェ、会社案内、和風など)も豊富で今やっている案件にすぐ参考になるものも見つけられるとはずです。

  1. カフェのスペシャルメニューポスター
  2. パティスリーのフライヤー
  3. 雑誌のパン屋さん特集
  4. レストランのフードメニュー
  5. 地域イベントの告知ポスター
  6. インテリアショップのショールームオープンフライヤー
  7. ヨガスタジオのフライヤー
  8. 花屋のイベント出店告知ポスター
  9. ボタニカルショップのショップDM
  10. からだに優しいオーガニックなお菓子
  11. 会社案内のパンフレット
  12. アンケートをまとめたプレゼン資料
  13. ビジネス名刺 横型&縦型
  14. 地域広報誌の特集ページ
  15. キッズ英会話教室のポスター
  16. 医療系専門学校の学校案内
  17. オープンキャンパス告知ポスター
  18. 和菓子のお土産パッケージ
  19. 着物レンタル広告
  20. 陶器の展覧会ポスター
  21. ボタニカルヘアシャンプーの広告
  22. ネイルサロンのオープンチラシ
  23. マッサージサロンの三つ折りリーフレット
  24. リップのサンプル付きDM
  25. ハンドクリームの新商品店頭POP広告
  26. 石鹸の雑誌広告
  27. ハロウィン期間限定商品のPOP広告
  28. クリスマスフェアのポスター
  29. バレンタインの催事カタログ
  30. 新生活応援キャンペーンのチラシ
  31. サマーセールのポスター
  32. 新築分譲タワーマンションのチラシ
  33. ワールドカーオブザイヤー受賞告知ポスター
  34. ホテルのパンフレット

【良かった点3】テイストに合わせたおすすめのフォントや色も紹介

またこの本では、テイストごとにおすすめのフォントや色も紹介しています。

紹介されているフォントは、Adobe Creative Cloudユーザーが利用できるサービス「Adobe Typekit」で提供されているものなので、Illustratorなどでそのまま使うことも可能です。

フォントも色も複数紹介されているので、バリエーション展開の参考になります。

第2弾!『ほんとに、フォント。 フォントを活かしたデザインレイアウトの本』も発売

そんなおすすめの『けっきょく、よはく。 余白を活かしたデザインレイアウトの本』に第2弾が2019年2月20日に登場しました。

今度は、グラフィックデザインの肝となる「フォント」に特化したデザインレイアウトの本です。

上で書いた『けっきょく、よはく。 余白を活かしたデザインレイアウトの本』のおすすめポイントを引き継いだ良書になっています。

まだ発売したばかりですが、2019年2月20日現在、Amazonのグラフィックデザイン部門で1位を獲得しているベストセラーとなっています。

まとめ

この記事では、『けっきょく、よはく。 余白を活かしたデザインレイアウトの本』を読んだ感想を書いてきました。

いろいろ書いてきましたが、デザイン初心者はもちろん、いつもチラシをやっているデザイナーが会社案内を作る時の参考にするなどグラフィックデザイなー全員にオススメできる1冊でした。

より洗練したデザインをしたいデザイナーの方は一度読んでみてはいかがでしょうか?