初心者にも使いやすい!360度カメラ「RICOH THETA SC」徹底レビュー【THETA S・THETA Vとの違いを比較】

VRヘッドセットが普及し始めて

読者
自分でも360度カメラで撮影してみたい!

と言う人が増えています。

ただ、

読者
360度画像/動画って、撮影方法が難しいそう…

と言うイメージを持っている人も少なくないはず。

そこで、この記事では持ち運びやすいスティック状のカメラ1台でかんたんに360度写真が撮影できる「RICOH THETA SC」を紹介します。

RICOH THETA SCが初心者におすすめな4つの理由

THETA SCは、RICOH THETAシリーズのスタンダードモデルとして2016年10月に発売されました。

スタンダードモデルだけあって、THETA S・THETA Vと比較して価格が抑えられた分、性能面では劣る部分もあります。

ただ、それでも初心者にとっては十分なコスパの高いモデルとなっているので、その理由を紹介していきます。

【理由1】初心者にも使いやすい!かんたん撮影と使いやすい編集アプリ

最初に、「とにかく初心者にも操作が分かりやすい!」と言うのがあります。

これは、THETA SCに限らず、RICOH THETAシリーズならどの機種でも同じなのですが、

まず撮影の時に使うボタンが少ないから迷わないません。

ボタンは、正面に1つ、側面に3つで液晶もないのでかなりシンプルです。(※写真は自分の持っているRICOH THETA Vです。)

正面のボタンがシャッターボタン(撮影開始ボタン)です。

側面の3つは上から

  1. 電源ボタン
  2. 無線ボタン
  3. モードボタン

普段持ち歩くときは電源ボタンを押せばスリープモードになるので

カバンの中で勝手に動作したりせず、撮りたい時にすぐ起動してくれます。

無線ボタンは、スマホで操作したり、データを送る時に使うくらいは撮影スタイルにもよりますが、普段はほとんど使いません。

動画と静止画もモードボタンを押すだけで切り替えれます。

以上が、基本操作なので、かなりシンプルで分かりやすいです。

次に、撮影後に360度画像/動画を編集して切り抜いたり、SNSにシェアしたりするのは専用のアプリなのですが、

この使い勝手も他の360度カメラに比べて使いやすいです。

こちらのアプリでリモート撮影や撮影した画像の管理

RICOH THETA

RICOH THETA

Ricoh Co., Ltd.無料posted withアプリーチ

 

こちらのアプリで、360度画像の切り取りやアニメーション、文字やスタンプの追加なんかも手軽にできます。

THETA+

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【理由2】価格がリーズナブル

THETA SCは、スタンダードモデルだけあって他のTHETAシリーズの機種よりお手頃な価格で購入できます。

2019年2月8日現在のAmazonでの価格を見ると、

最上位機種のTHETA Vが、45,698円

一番発売の早いTHETA Sが、28,785円

なのに対して、THETA SCは、21,870円と2万円台前半とエントリーモデルのコンパクトデジカメと同じくらいの値段で購入できます。

【理由3】静止画を撮るだけなら、上位モデルと同等スペック

「でも安い分、性能も低いんでしょ?」とお思いのあなた。

その通りなのですが、実は静止画を撮るだけなら上位機種と同等の性能があるんです。

THETA SC / THETA S / THETA Vの静止画に関する性能を比較すると以下の通りです。

THETA SC THETA S THETA V
静止画解像度 5376×2688 5376×2688 5376×2688
最大ISO感度(静止画) ISO1600 ISO1600 ISO3200(ISO優先/マニュアルモード)
最高シャッタースピード(静止画) 1/8000秒 1/6400秒 1/25000秒
レンズ構成 6群7枚 6群7枚 6群7枚
レンズ_F値 F2.0 F2.0 F2.0
撮像素子_サイズ 1/2.3(×2) 1/2.3(×2) 1/2.3(×2)
有効画素数 約1200万画素(×2) 約1200万画素(×2) 約1200万画素(×2)
出力画素数 約1400万画素相当 約1400万画素相当 約1400万画素相当

暗いところで撮影で差がつくISO感度が、最上位機種のTHETA Vが少し優れている以外は、解像度や使っているレンズは同じものと言えそうです。

なので、日中の静止画をメインに撮影する分にはTHETA SCでも十分楽しめます。

こんな感じの360度画像が撮れます。

Milky Way from an Norikura Observatory in Mt. Marishiten-dake, Japan – Spherical Image – RICOH THETA

編集するとこんなコマ送り動画も作れます。

Holy place of stargazers in Mt.Fujimi-dake, Japan – Spherical Image – RICOH THETA

動画のスペックは上位機種に軍配あり

ただ、動画をメインに撮影する場合は、上位機種に軍配が上がります。

大きな違いは、最大連続撮影時間と動画解像度リアルタイム配信の有無の3つです。

THETA SC / THETA S / THETA Vのそれらの性能を比較すると以下の通りです。

THEAT SC THETA S THETA V
最大連続撮影時間 5分 25分 25分
動画解像度/フレームレート/ビットレート 1920×1080/29.7fps/16Mbps 1920×1080/29.97fps/16Mbps 4K,H264:3840×1920/29.97fps/56Mbps
リアルタイム配信の有無 なし あり あり

まず、目につくのが、最大連続撮影時間が他の機種の25分より短い5分になっていることです。

また、動画解像度に関してもTHETA Sとは同等ではあるものの、THETA Vのように4K動画は撮影できません。

あと、360度カメラにUSBでパソコンに繋いでリアルタイム配信できる機能をTHETA SCのみ搭載していません。

なので、動画をがっつり撮りたいと言う人はさらに上位機種を購入することをおすすめします。

ちなみにリアルタイム配信に特化したモデルとしては、同じRICOHが提供している「RICOH R Developer Kit」もあります。

【▼詳しくはこちらの記事でも紹介しています】

【理由4】選べる4色!豊富なカラーバリエーション

また、他の機種は1色ずつしか展開がないのに対して、THETA SCは4色展開しています。

色自体も、ブルー、ピンク、ベージュ、ホワイトと上品でどんなファッションにも合わせやすい展開となっています。

今なら3939台限定で、初音ミクとのコラボモデルも販売中

また、標準の4色展開以外にもは初音ミクとTHETAのコラボモデル「RICOH THETA SC Type HATSUNE MIKU」が、3939台限定で販売中です。

基本的なスペックはTHETA SCと同等ですが、

  • 360度写真に初音ミクを登場させられる専用アプリ
  • 書き下ろしイラストの入った専用ボディ
  • 手間暇のかかった専用ケース

など、通常モデルより少し値段は上がりますが、それ以上のこだわりが盛り込まれたモデルとなっています。

「ただの色替えでしょ?」とあなどるなかれ、ただ360度写真を撮るのとはまた違ったオリジナルコンテンツが作り出せます。

数量限定なので、気になる方はお見逃しなく。

【▼詳しくはこちらの記事でも紹介しています】

360度カメラ『RICOH THETA SC』概要

スペックについて

静止画解像度 5376×2688
最大ISO感度(静止画) ISO1600
最高シャッタースピード(静止画) 1/8000秒
レンズ構成 6群7枚
レンズ_F値 F2.0
撮像素子_サイズ 1/2.3(×2)
有効画素数 約1200万画素(×2)
出力画素数 約1400万画素相当
最大連続撮影時間 5分
動画解像度/フレームレート/ビットレート 1920×1080/29.7fps/16Mbps
リアルタイム配信の有無 なし
電源 リチウムイオンバッテリー(内蔵)
外形寸法・質量 45.2 mm(幅)× 130.6 mm(高さ)× 22.9 mm(17.9 mm)(奥行き)・約102g
内蔵メモリー 約8GB

付属品について

  • ソフトケース
  • USBケーブル

オプションについて

THETA SCは、THETA VやTHETA Sと外形寸法は同じなので、アクセサリーは同じものが使えます。

いくつかあるオプションの中でもおすすめを2つ紹介します。

1. 水中ハウジングケース

RICOH THETA SCは、本体のみでは防水機能はないですが、専用の水中ハウジングケースがあります。

防水性能は、水深30mまでの大丈夫なIPX8(JIS保護等級8級相当)です。

ケースに入れたままでも

  • 電源ON/OFF
  • 静止画/動画の撮影モード切り替え
  • レリーズボタンの操作

が可能ですし、ケースにも三脚ネジ穴が付いているので他のアクセサリとの併用も可能です。

ちなみにこんな映像が撮れます。

Okinawa-4 (Using Underwater Housing TW-1) Kiyotaka Kitajima – Spherical Image – RICOH THETA

25 – Dolphin Project – Spherical Image – RICOH THETA

Okinawa-1 (Using Underwater Housing TW-1) Kiyotaka Kitajima – Spherical Image – RICOH THETA

水中だと普通のカメラだと狙って撮るの難しいですが、360度カメラなら全部残せる上にVRゴーグルであとからその時の臨場感を体感できるのでるので、水中撮影でも大活躍です。

2.  RICOH THETA スタンド TM-1

RICOH THETAシリーズは三脚ネジ穴がついているので、一般の三脚も使えるのですが

360度撮影できるのであまり大きいとしっかり写り込んでしまいます。

その点、専用のスタンドは映り込みを最小限にして全高150cmの高さでも可能です。

折りたたみ時は、53.5cmまでコンパクトになるので持ち運びにも便利です。

まとめ